「衆議院選挙」の流れを復讐
太平洋沖を北東へ上昇する台風16号の影響か、外は曇天で風も強めに吹いています。関東地方が暴風域にかかりそうですね。大型で非常に強い勢力とされているので被害がないことを祈ります。
9月29日の自民党総裁選挙にて岸田文雄前政調会長が当選し、新総裁が誕生しました。いわば日本の新総理大臣の誕生です。100代目という節目でもあります。新総裁のもと、次に注目されるのは衆議院選挙です。9月30日の産経新聞の報道によれば臨時国会最終日の10月14日に衆議院解散をした場合、衆議院選挙は10月26日公示、11月7日投開票の日程が有力だそうです。
ここでは衆議院選挙について復習しておきたいと思います。中学や高校の社会で習う選挙について、ハッキリ覚えていない方も少なくないはずですし、我々の子供の世代は18歳で選挙権が与えられます。その時に仕組みについて説明してあげられるよう、私自身もしっかり身に着けておきたいと思います。
衆議院議員選挙
衆議院議員選挙について大まかにまとめていきたいと思います。
選挙に立候補できる人、投票できる人
衆議院については以下の通りです。
選挙権や被選挙権には年齢以外にも細かい規定があり、すべてに共通することは”日本国民であること”です。外国人参政権についての議論やニュースを耳にすることもあると思いますが、この規定があるために起こっている問題です。また、権利を失う条件もいくつかあります。
任期は4年間ですが、内閣総理大臣の権限として衆議院の解散があります。解散するとその時点で衆議院議員という立場は無くなり、その後の選挙での再選を目指すということになります。
衆議院選挙の流れ
図のような流れが衆議院総選挙およびその前後です。よくテストに出るのは日数の穴埋め問題でしょうか。衆議院解散と任期満了で総選挙の期日が変わってきますね。
また衆議院議員が任期満了して総選挙が実施されたのは日本国憲法の下では1976年の第34回の選挙、1回だけです。なので、今回コロナ禍によって菅総理大臣は解散という選択をできず、衆議院議員が任期を終え、総選挙になるのかが一時話題にもなりました。
衆議院議員はなぜ任期満了しないのか
戦後70年以上で26回行われた衆議院総選挙で任期満了後に行われたのは上述の通り1回のみですが、どうしてそんなに解散総選挙にこだわるのでしょうか。
内閣総理大臣が持つ、衆議院を解散させる権利というのはとても大きな力です。この権力を行使できるか如何がその時点での総理大臣への信用力となっています。なぜなら、解散総選挙後に召集される国会によって内閣総理大臣が指名されるわけです。信用が失墜したような総理大臣が衆議院を解散し、その後の総選挙で選出された国会議員が同じ人を総理大臣に指名するはずがありません。なので総理大臣側も自身が支持されている状態で解散し、改めて指名されて任期を得るのが最善な方法となるわけです。
もちろん逆もまた然りで、自身が支持されており次回も総理大臣に指名されるのが確実なのであれば解散を選択した方が得です。自民党総裁という立場においても、総理大臣として衆議院を解散し、総選挙で勝ったとなれば総裁任期が終えても、「選挙に勝利した私のままでいいよね?」と選挙無しで続投が決まったりするわけです。菅総理大臣はこのパターンを狙っていたわけですね。すべて無に帰しましたけど。
自民党総裁選挙を終えて次は私たち国民が投票できる衆議院選挙が目前となってきました。もし初めて選挙に行く18歳のお子様がいらっしゃるのであれば、一度日本の選挙の仕組みや国会の仕組みなど親も一緒に見返してみるといいかと思います。